まずは既存の瓦を撤去します。 以前の工法は土を敷きつめた上に瓦を乗せていたため、瓦をめくると多量の土が出てきます。 多い場合は1坪当たり250kgほどにもなることがあります。 カバー工法に使用する金属瓦は非常に軽量なので、既存の屋根材の重量とあわせても躯体(建物)に負担をかけません。
もともとの下地(野地板)は長きにわたって重さに耐えているため、傷みが出ている場合も多いですが、今回は傷みが少ないので補修し、上に新しい合板を貼ります。
万が一、瓦の隙間から雨が入り込んで来ても、ゴムアスファルト材でできたシート(ルーフィング)を敷きつめることで、建物を水から守ります。 ルーフィングとは防水シートのことです。
瓦葺きを開始します。 劣化しにくいステンレス製の釘やビスを使用し、瓦を桟木に固定します。 このことで長い間ずれにくい瓦を葺くことができます。 弊社自慢の職人が丁寧に作業します。
最後に棟役物を取付けたら、葺き替えの完了です。 不備がないか、しっかりチェックします。 役物とは、建築材料の中で一般物でなく、特定の位置・用途だけに使用される異形の材料の呼び名で、ここで使う棟役物とは屋根の頂点に取り付ける棟瓦を指します。